杉野弘明 助教

国際情報農学研究室

■ 専門分野 人間環境学、環境心理学、都市・農村計画学

■経歴

2014年 九州大学 大学院人間環境学府にて博士(人間環境学)の学位取得
2014年 福岡工業大学 ポストドクター研究員
2015年 東京大学 海洋アライアンス 特任研究員
2017年 東京大学 大学院農学生命科学研究科 特任助教
2019年 現職

■研究関心

私の専門は人間環境学で、特に人間と環境との“相互浸透作用”を着眼点とする環境心理学の切り口を持って、分野や手法に拘らないフィールドにおける課題解決指向型の研究を主に行っています。博士課程の時には工学部の都市計画学研究室にて学び、前職では当大学内の海洋アライアンスという研究機構にて海に関わる合意形成手法についての研究を行い、そして現在は農村や漁村のような山や海といった自然環境と人間の住む領域の境界にある地域をフィールドとした、人間と環境との関係性を探る研究に従事しています。今後は、農山漁村に対する人々の地域愛着の研究や、農林水産物が有する潜在的価値の経済化、そしてUX(ユーザー・エクスペリエンス)デザインの観点を含めた農村や漁村におけるICTの導入についての研究に、取り組んでいきたいと思っております。

■研究例

・森や山、川や海といった自然環境の価値の抽出と農村・漁村振興戦略への利用
・消費者と生産者の資源に対する意識変化を起点とした農水産物の市場価値向上
・農村・漁村におけるソーシャルICTの利活用システムの開発と導入
・農山漁村が伝統的に有する民族値のアーカイブ化とその利活用
・シリアス・ゲームを用いた農山漁村のフューチャーデザインと合意形成