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東京大学 大学院農学生命科学研究科
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梶本 卓也(かじもと たくや)

■ 名 前
梶本 卓也 (かじもと たくや)
■ 所 属
森林総合研究所 植物生態研究領域長
■ 経歴
1984年 名古屋大学農学部林学科卒業
1989年 名古屋大学大学院農学研究科博士課程(満期退学)
1990年 中京大学非常勤講師
1991年 科学技術庁特別研究員
1993年 森林総合研究所 東北支所育林部研究員
2004年  同 九州支所 チーム長(育成林動態担当)
2008年  同 植物生態研究領域チーム長(育成林施業担当)
2010年  同 植物生態研究領域 物質生産研究室長
2012年  同 植物生態研究領域長
   
■ 専門分野
森林生態学、造林学、炭素動態(亜寒帯林・熱帯林)、更新
■ 研究関心
・森林と炭素動態
 森林は、光合成・呼吸によるガス交換を通じて、地球全体の陸上−大気間の炭素循環に重要な役割を果たしています。世界的には、北から亜寒帯林、温帯林、熱帯林と3つの主要な森林生態系が分布していますが、これらの森林が、それぞれ地球規模の炭素循環にどのような形で関わっているのか、その詳細はじつはまだよくわかっていません。森林の伐採や劣化を温暖化対策の活動(REDD+)をとおして防ぐためにも、森林の炭素蓄積量(バイオマス)やその動態を、広域かつ高精度で把握する必要があります。こうした観点から、現在、ロシア・シベリアの亜寒帯林とブラジル・アマゾンの熱帯林を対象にした炭素動態に関する海外研究プロジェクトに取り組んでいます。

・人工林の管理
 日本の森林の約半分は、スギやヒノキなどの人工林です。それらの多くは、戦後に植栽されたもので、40-60年生とちょうど伐期を迎えています。しかし、林業不振で伐採しても採算がとれないため、間伐などの手入れができず、伐期自体を延ばす方向で(長伐期化)管理されつつあります。こうした人工林の適切な管理を模索するために、おもに樹木の成長面から大径材生産の可能な施業法について研究を進めています。
■ 研究例
おもな国内、海外での研究テーマ。
1) 海外
 ・亜寒帯林の炭素動態、根系発達過程(シベリア)
 ・熱帯林の地下部バイオマスの研究(マレーシア、アマゾン)、
2) 国内
 ・ 東北、多雪地域の森林管理
 ・ 亜高山帯の樹木の成長、積雪攪乱と森林動態
 ・ 針葉人工林の育成、管理技術)
 
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