第1回勉強会

"インドネシアの概要と教育制度・教育援助プログラムについて(NGO・教育支援(Street Children))"

・2004/5/21(Fri)
16:00-18:00
@東大農学部1号館214号室
・アドバイザー:森田智(相良研D3)

内容のまとめ

〜インドネシアの教育の概要〜

・インドネシア就学率,高まってはいるがタイ,マレーシアより低い
・中学校まで義務教育.学費は無料,教科書等は有料.奨学金制度も
・インドネシアの教育において何が主要な問題か?
・参加者から提起された問題点
--ドロップアウトが多い
--農村部(貧困層)への普及格差
--働かされる小中学生が多い
--親の意識の低さ
--人口密度のばらつき,離島などのアクセスの問題→効率性
・森田さん説
--教育行政の未熟さ:中央と地方の連携の拙さ
--教員の質/地域格差:中央にしか教育大学がない.地方への派遣を嫌う教員がいる.
--インフラ:設備面の未整備.通学時間が長い.
--教育環境:親の意識の低さ.貧困.

〜インドネシアへの教育援助〜

1.機関名2.対象3.規模4.特徴と問題点

1.国際協力機構(JICA)2.高等教育3.不明4.・人材はカウンターパート・工学,理数科のみ(日本の得意分野)

1.世界銀行(WB)2.貧困者,女性,など広範3.金額は大きい4.・東南アジア全域が視野に入る・インセンティブを高めるものが少ない・結果のトレースがしにくい

1.アジア開発銀行(ADB)2.政府,女性,貧困層3.幅広く4.・アジアに詳しい?・現場密着型になれる可能性

1.インドネシアのNGO2.3.小規模から全国ネットまで多様.急成長4.・現場に密着・都市→農村への派遣,援助という面も・財政難・人権,ジェンダー等で政治化

1.UNICEF2.総合学習の提案,意欲向上3.識字率向上4.

1.国際協力銀行(JBIC)2.3.4.円借款,貧困プロファイル

参加者から出された意見

・どの機関も目的は同じ「インドネシアの教育水準向上」
・各機関の役割分担は思ったほどされていない
・組織は違うが,どこもコンサルに受注しているので一緒?
・プロジェクトの結果が不明瞭だ
・結果の評価方法が難しい
・費用対効果は?
・銀行は資金力の違いが大きい
・援助業界でも「協調」「役割分担」が流れだが,アジアでは例が少ない

[1]第1回フォーラム

[0]トップページ

2004/5/23現在