Introduction

国際開発農学専修は、東京大学農学部の中の「9類」に属している学科(厳密には専修)です。以下に簡単に紹介します。

年間スケジュール
4月進学式・歓迎会・夏学期開始
5月牧場実習・五月祭
6月臨海実習
7月個別実習(国際農学実験・実習Tの一部)
8月森林実習
9月農場実習・試験期間
10月冬学期開始・進学予定者(2年生)の歓迎会
11月
12月研究室配属仮決定・個別実習(実験・実習Uの一部)
1月
2月試験期間・(4年)卒論発表会
3月(4年)卒業式

  • 牧場実習
  • 茨城県にある附属牧場に3泊4日で実習に行きます。4班に別れて、一日ずつ牛・馬・ヤギのお世話とトラクターの運転練習をします。牛は下の世話と乳の世話です。おそらく一生見ることの出来ないような大量の糞を目の前に世界観が変わりました。お世話した牛たちはたくさん牛乳を出してくれ、ちょっと嬉しいです。馬の日も下のお世話もしますが、メインイベントは乗馬です。落馬する人も中にはいましたが、ちょっとやみつきになる楽しさです。 ヤギの日はカッコいい技官の指導の下、ヤギの予防接種・消毒や爪切りをします。ヤギを捕まえておとなしくさせるなど、一苦労です。また、トラクターやパワーショベルなど、工事現場でよく見る機械に乗り、動かすことができます。そして最後の日は牧場の新鮮な肉で(!)バーベキューをします。けっこう体力がいる実習のフィナーレとして楽しかったのを覚えています。担当の先生や技官の方々とも夜の時間とともに懇親をはかることができます。


  • 臨海実習
  • 静岡県浜名湖の水産実験場に3泊4日で実習に行きます。浜名湖に着くまでが小旅行で、各自いろいろな方法を使ってたどり着きました。この実習は、その日の内容が終わった午後に自由時間が多く、牧場実習にはないユルさがあります。配布された釣竿で釣りを楽しみ、宿舎の横のグラウンドでサッカーや野球をする人もいます。 もちろんちゃんと実習もあって、船で湖風を受けてプランクトンを採集したり、砂浜で生物を採集したり、漁村の風景を見て歩いたり、釣った魚を料理して、それをつまみに飲んだりします(写真参照)。とにかく講義ばかりの日常から抜け出して、浜名湖にバカンスに来ているような感じでお気に入りの実習です。


  • 個別実習(国際農学実験・実習T)
  • これは必修の「実験・実習」のカリキュラムの一環として、自分の興味のある実験・実習を選択して行うことができます。研究室ごとにテーマが提示されるので、その中からやりたいものに目星をつけ、自分で研究室に連絡をとり詳細を決めます。かなり幅広い選択肢があります(毎年30以上)。北海道にある演習林や東北にある試験場などで行う避暑兼小旅行的な実習もあれば、数日研究室に通って実験を行うものや、1日で頑張って終わらせるものもあります。

  • 森林実習
  • 8月下旬の夏休み中に伊豆半島の南端にある樹芸研究所に3泊4日で行います。森林実習だけあって、実際に林に入って伐採作業も体験します。かなり密度の濃い実習で、自らの測量をもとに宿舎周辺の地図を作成するのですが班長は夜までかかって仕上げるなんていう場合もあります。実習後には宿舎でビリヤードや卓球で遊んで、もちろんここでも恒例のバーベキューをやります。またこのころにはクラスも親密になり、お風呂ではクラスについて熱く語り合い、近くの浜辺では水遊びし、なかには泳ぐ人や釣りをする人も。自然を満喫できる実習です。

  • 農場実習
  • 森林実習の翌週に、東京都西東京市(旧田無市)にある附属農場で3泊4日で行います。毎年少しずつ内容が異なるようです。当然農作業もやりますが、2003年度にはこんにゃく作りやメロンの糖度測定というものもありました。一部ですが、実際に食べることもできます。初日の菜園での作物観賞からはじまり、翌日にはさつまいも掘り、さらにスイカやカボチャの収穫もします。お芋大好きっ子さんは大はしゃぎでした。嬉しいことに、収穫したさつまいもやカボチャは好きなだけ持ち帰りできます。農作業体験では、くわを手にせっせと耕します。そして最終日の午後には実習の集大成としておなじみバーベキューをします。ここでは休み時間はテニスをし、実習後は皆で近所の銭湯にも行きました。農作業後の銭湯は格別に気持ちいいですよ。夜はもちろんコンパもします。宿舎の事務の方がとても気さくで一緒に盛り上がりました。

  • クラスルーム
  • 9類(国際開発農学専修)の学生にはクラスルームなるものがあります。ここには個人用ロッカーや机はもちろん、生活必需品(冷蔵庫・オーブン・鍋・電気ポット・布団・ホットカーペットなどなど)がすべて揃っています。実際に寝泊りすることも多々あり。よってお昼にはみんなで食事をしたり、空きコマにはトークで盛り上がったり、試験前には勉強したりと、実に快適な居室です。

  • 研究室配属
  • 国際開発農学専修は様々な研究室に進むことができるというのが大きな特徴の一つです。2類(生命化学・生命工学)、8類(獣医)以外のほとんどから募集があります。自分の興味がある研究室に直接連絡をとって訪問した上で決めます。実際の配属先は年によってかなりばらつきがあるようです。参考までに、2002年(H14),2003年(H15),2004年(H16)4月進学の学生は次のような研究室に配属になりました。(専攻別)

    専攻 研究室 H14 H15 H16
    森林科学専攻 森林風致計画学研究室 1
    1
    森林理水及び砂防工学研究室 2

    林政学研究室 3 2
    農業・資源科学専攻 経済学研究室 1 3
    食料・資源経済学研究室
    3 1
    農業経営学研究室

    1
    農政学研究室

    1
    農村開発金融学研究室
    1
    農学国際専攻 国際環境経済学研究室 3 2 3
    国際情報農学研究室(相良研) 1
    1
    国際植物材料科学研究室(谷田貝研)
    2
    国際植物材料科学研究室(佐藤研)

    2
    国際植物資源科学研究室

    2
    国際森林環境学研究室

    1
    国際水産開発研究室
    1 5
    国際動物資源科学研究室 1

    新機能植物開発学研究室(西澤研) 1 1 1
    生圏システム学専攻 耕地生圏生態学研究室(附属農場) 1

    森圏管理学研究室
    1
    生物多様性科学研究室
    1
    緑地創成学研究室 1 2 1

    最終更新日: