宮沢の研究プロジェクト

自然生態系を利用した野菜栽培

私たちが農作物を栽培している土地は、放置しておけばやがて森林になっていく大きな流れがあります。その流れに逆らって毎年特定の農作物を栽培し、生育を均一に収量を最大にするためには、毎回の耕起、施肥、農薬散布や除草などの莫大なエネルギーと資材と労力がかかります。 自然生態系の流れに逆らうのではなく、上手に利用することでエネルギー・資源・労力を低減し、持続的に収量や品質を確保して野菜を育てることができるでしょうか? 土壌生態系の機能を最大限に引き出すこと、地域の有機物資源をエネルギー・資源として用いること、耕地生態系を豊かにすることで食物連鎖により害虫の被害を低減することなど、様々な技術を検証しながら栽培試験を行っています。

おいしい野菜の広げ方

みなさんは、この野菜おいしい!と感動した食体験はありませんか?野菜の味は、鮮度や時期、品種、土壌環境によっても大きく変わります。ですので、スーパーで例えば同じ品種の野菜を買っても必ずしも同じような感動の味に出会うとは限りません。おいしい野菜はどうやったらできるのでしょうか。そして生産者の方々のおいしい野菜を提供したいという思いを消費者とを結んで、 生産、流通、消費の各段階にかかわる人々が心から喜べる仕組みを作るにはどうしたらいいのでしょうか。自然科学と社会科学の両方のアプローチから、おいしい野菜をみんなが食べられる社会を作るために研究をしています。

東大農場でのプロジェクト

西東京市にある通称「東大農場」(正式名は生態調和農学機構)は、都心から電車で30分ほどでアクセスできる 住宅街の中にあります。この農場の敷地の一部に“持続的なしくみをデザインする”というコンセプトでコミュニティー 農園を作る計画中です。“持続的なしくみ”の中には、資源やエネルギー、物質の循環だけではなく、人と人がつながる コミュニティーが持続的に発展できるしくみも含まれます。パーマカルチャーやトランジションタウンをキーワードに 多くの人に参加していただければと思っています。
企画の段階から関わってくださる方を募集中です。どうかお気軽にお問い合わせください。 Facebook(みんなの庭@東大農場)

参考:これまでの研究テーマ例
・環境保全型技術の組み合わせに対する作物と耕地生態系の反応
・栽培方法による野菜の生育・品質・食味・環境保全効果
・混作栽培・緑肥によるリン循環効果に関する研究
・定植前リン苗施用によるリン酸減肥
・クエン酸施用による乾燥ストレスの軽減
・高CN比の緑肥すき込みによる土壌肥沃度の変化
・根の浸出液とその植物同士のシグナルとしての可能性
・都心での新たな八百屋業の成功要因
・日本の公立小学校におけるエディブルスクールヤードプロジェクト
・コミュニティーガーデンの継続要因
・フローハイブによる日本ミツバチの飼育可能性