2nd Forum Report


第1部(講義)

奥村真紀子さん(JICA)、藤岡恵美子さん(JANIC/人材育成・国際プログラム担当)がそれぞれ20分ほど講演されました。

講義のスライドの補足 こちら(クリックすると見られます)

講義の写真

講義の様子(撮影:国際開発フォーラム企画一同)

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質疑応答

Q. NGO(非政府組織)が政府の予算を使うということについてどう思われるか?
別によいのではないか。ただし、スライドで説明した「NGOの課題」に注意する必要がある。/国民への還元という観点からもよいのでは。

Q. (上の続き)国益との衝突が起こった時にはどうなるのか?
そもそも国益と切り離して考えるべき。もし制限がつくなら公的資金は使わない方がよいのでは。/(経済制裁を受けていた)ミャンマーにおける草の根協力事業でもJICAの案件が採用されていた。あくまで制裁は政府に対する制裁なので、市民への援助はかまわないという意識があるのでは。

Q. (現在の流れから考えると)NGOとコンサルタントが同じようなものになるのでは?
NGOは一般市民の非営利活動であり、コンサルは会社の営利目的の活動である。例えば(活動の)経費が大きく異なる。/例えば「草の根技術協力事業」はNGOのみが対象。一方、「PROTECO」ではコンサルの落札が多い。

Q. (上の続き)コンサルに比べNGOは安いだけになってしまうのでは?
NGOの強みは現地に長く時間をかけられる点。現地に基盤がある。

Q. JICAに対する外務省の権限は?
今まで(独立行政法人化前)は詳細にわたるまですべて外務省が最終決定権を持っていた。しかし、今は細部はJICAに任されている。

Q. (上の続き;JICAとNGOの連携のネックとなっている)「縛り」を外務省が解く姿勢はないのか?
いちおうあるが、まだまだ少ない。

Q. (最初の質問とかぶるが)NGOが国民の税金を使う際には国民への還元を考える必要がある。このことをNGOは意識しているのか?
JICA・NGOともに国内での活動を強めている。説明責任をより果たせるようになればそれが国民への還元につながるのでは。具体的にどういう形で還元するかという段階まではいっていないのが現状。/この点からも、やはり信用できるNGO選びがJICAにとって大事。JICA・専門家による議論をかなりしている。/国民への還元を意識しすぎると国益重視になりすぎる可能性もある。/国益という言葉自体が難しい。

Q. 団体の組織形態(NPOか、財団法人か等)の違いはJICAがNGOを選ぶ基準として重要か?
大半はNPO法人であり、信用できるかどうかは組織形態にあまり関係ない。/任意団体でもよいが、法人格を取った方がJICAと協力しやすい。/法人格がないと、責任が個人にいくので取った方がよいのでは。

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第2部(ディスカッション)

「JICAとNGO、働くならどっち?」というテーマで行われました。参加者の方にはどちらで働きたいか、およびその理由を順番に表明して頂きました。

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懇親会

20:30より農学部7号館7Fセミナー室で懇親会が催されました。賑やかな雰囲気の中で、貴重な意見交換の場になったことと思われます。

懇親会の写真

懇親会の様子(撮影:国際開発フォーラム企画一同)

最後に

今回も大勢の方にご来場頂くことができました。運営面でまだ至らぬ点は多いですが、2回目にして少しずつ軌道に乗ってきたように思われます。講師の奥村さん、藤岡さん、そして参加者の皆様には厚く御礼申し上げます。なお、第3回目のフォーラムは9月頃を予定しております。是非お越しくださいますようお願い申し上げます。

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