私の研究の中心は動物感染症、人獣共通感染症および食品安全の分野での疫学研究です。大学卒業と同時に農林水産省に採用され、同省や内閣府食品安全委員会で動物衛生行政や食品安全行政に従事しました。国際獣疫事務局(OIE)や国連食糧農業機関(FAO)などの国際機関にも派遣され、疫学情報の収集・分析に携わりました。
また、2001年日本で最初の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認されて以降、BSEの侵入リスク評価、BSEの有病率の推定や発生予測などを行いました。動物感染症・人獣共通感染症の出現・頻発は、世界や日本の動物資源の保全・生産に大きな影響を及ぼし、社会に脅威を与えています。これまでの疫学研究の実績と行政経験を生かして、問題解決につながる実践的な疫学研究に取り組んでいます。 |