1.食料需給モデルの研究:部分均衡分析を用いる食料需給予測モデルを中心に、中国全体のコメの需給予測分析、ジャポニカ米の主産地である黒龍江省のコメの需給予測分析を実施し、中期的に中国のコメ需給動向、貿易動向、価格動向を示し、食料需給の方向性を解明しています。また、トウモロコシの省別モデルを開発中で、気象要素も考慮に入れたモデルを構築しています。

農家の聞き取り調査(雲南省)

米の流通加工調査(遼寧省)
2.貧困地域の農家経済についての研究:農家所得の向上が貧困地域の農家に取って重要な問題であり、近年FTAなど地域の統合が進み、国境地帯に暮らす貧困地域の人々の生活に及ぼす影響について、農家調査を通じて、土地・労働力の利用変化、農家所得の状況を解析しています。
3.消費者嗜好の研究:中国には都市と農村の格差が存在し、消費のギャップが生じています。消費パターンの変化、ミルク消費、食品安全性に対する態度など幅広く消費者調査を実施し、定量的な手法で分析を行ってきました。また、貧困地域の食料の付加価値を高めるために、アフリカのナイジェリアでササゲの消費者嗜好性の研究調査を開始しています。

ササゲの選別(ナイジェリア、カノのマーケット)