
国際農業開発学研究室
■ 専門分野 水圏環境化学、環境化学工学
■経歴
1997年 東京大学工学部化学システム工学科卒業
2002年 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻博士課程修了(博士(工学)取得)
2002年 東京大学大学院工学系研究科 学術研究支援員
2003年 東京大学大学院工学系研究科 助手
2007年 東京大学大学院工学系研究科 助教
2007年 東京大学教養学部 特任講師
2010年 東京大学教養学部 特任准教授
2012年 東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任准教授
東京大学大気海洋研究所 兼務特任准教授
2014年 東京大学海洋アライアンス 特任准教授
2019年 現職
■研究関心
森・川・海のつながりに着目した環境技術開発と沿岸生態系保全に関する研究にこれまで取り組んできました。環境技術開発としては、日本各地の沿岸域において海藻群落(藻場)が衰退・消失する「磯焼け」の要因の一つとして、陸域からの鉄供給の減少に起因する海水中の鉄不足の可能性に着目し、鉄分供給(施肥)による藻場修復・造成技術の研究開発の研究を行ってきました。沿岸生態系保全のテーマでは、鉄を中心とした河川流域や沿岸域の物質動態に関わる研究を実施しています。これまで、北海道日本海側、長崎県対馬海域、筑後川、気仙沼湾、釜石湾などをフィールドとしてきましたが、最近では、流域の土地利用(水田等)が河川水質をはじめとした環境に及ぼす影響に注目した研究を実施しています。
また、環境教育や海洋分野における大学院生のキャリアパス形成に関わる教育研究にも携わってきました。特に、国際機関をはじめとして国内外で実施されるインターンシッププログラムに従事してきており、インターンシップの教育効果に関する研究も行っています。
■研究例
- 流域の土地利用(水田等)が河川環境等に及ぼす影響の理解
- 対馬海域における海洋環境変動と藻場分布の関係性評価
- 気仙沼湾における鉄の動態に及ぼす陸域からの淡水の影響評価
- 筑後川流域における鉄の動態評価
- 東日本大震災後の釜石湾における海域環境変化
- キャリアパス形成に向けたインターンシップの教育効果